【サイエンス教室日誌】M-08 スタート:植物の気持ち、わかるかな?
こんにちは。ディスカバリー研究所の飯野です。
みなさんは植物を育てたことがありますか?
最近は、野菜を建物の中で育てる、「植物工場」というのもあるんだよ。
植物をうまく育てるためにはどうしたらいいか、「光」と「水分」の条件をかえて調べてみよう!
太陽の光と、自然の土が一番いいのかな? いえいえそうとは限らないかも…。
スタートでは葉の光合成(こうごうせい)がどんな光で活発になるか研究します。
いい条件が見つかったら、「植物工場」に応用できるかもしれません。
11月は、植物ハカセのしまちゃんです。
先月結婚しました! パチパチ。
まずは分光器(ぶんこうき)で、太陽の光を分解!
太陽の光の成分を調べます。
BTB溶液は、はじめは青色だけど、二酸化炭素が溶けると緑色、黄色に変わります。
この中に水草(オオカナダモ)を入れれば、二酸化炭素をとりこんで
酸素を出す光合成の力を調べることができます。
黄色のBTB溶液にオオカナダモを入れた、8本の試験管を作りました。
これでいろいろな条件を実験してみよう!
まずはやっぱり太陽! よく見ると、水草のまわりからうっすら青色が広がります。
水草に小さい泡(酸素)もついています。
いろいろな種類、いろいろな強さの光をためします。
本日の目玉! 緑色、青色、赤色LEDライトです。
植物の光合成は、どの色の光でも同じなのかな?
違うとしたら、なぜ違うのかな?
さあ実験が終わりました! どんな結果になるかな?
ドキドキします。
BTB溶液の色を比べて、それぞれの光合成のすすみ具合を確かめます。
照度計で測った光の強さと関係あるかな?
植物はどの色の光でも同じように光合成するのか、答えがでます。
今回は意外な結果になりました。
みんなは、「ヒマワリでもやってみたい!」とか、「黄色の光でもやってみたい!」とか、いろいろ新しく調べたいことが出てきたみたいです。
次回は、「水分」に注目した実験をするよ。
どのくらいの濃度の肥料が一番植物に良いんだろう?
肥料は濃ければ濃いほど良いのかな?
植物は海水では育てられないというけど、どのくらいの濃さの塩水までたえられるんだろう?
「光」と「水分」の両方の条件がわかれば、理想の植物工場が作れるかも!