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2014.02.25 サイエンスブリッジニュース

SBN163_地球と同じ青い惑星ついに発見!?

163 地球のように、生命が存在する惑星は、どこかにあるのでしょうか?地球の特徴である青い色は、太陽放射と大気が関係しています。太陽から放出される可視光のうち、青が空気中で散乱しやすいために青く見えます。また、大量の水をたたえていることも地球が青く見える原因です。多くの研究者が地球と同じような「青い惑星」をこの広大な宇宙の中から探し求めていますが、これまで太陽系の外側で青い惑星は見つかっていません。それどころか、太陽系外の「惑星の色」を正しく測定することに成功していませんでした。しかし、ついに青色の惑星が発見されました!

オックスフォード大学の研究チームが、世界で初めて太陽系外の惑星の色を突き止め、HD189733bという惑星が地球と同じ青色だということを明らかにしたのです。この惑星は地球から63光年離れたこぎつね座のHD189733Aという恒星の周囲を回り、地球以外で初の世界地図が作られるなど研究が進んでいます。今回、研究チームはハッブル望遠鏡を使い、その恒星と惑星から出ている可視光線を同時に計測しました。また、惑星が恒星の裏側を通過し地球上の観測者から見えなくなっているときの値を計測しました。これら2つの値の引き算を行うことで、惑星から出ている波長を計算すると、可視光線の青色に相当することがわかったのです。この惑星の大気は、海岸の砂と同じ成分であるケイ酸塩の粒子が含まれており、それが秒速1.78キロメートルを超える風によって巻き上げられ、高層で雲を形成しています。温度が1000℃に達する大気の中では、これらのケイ酸塩粒子が溶けてガラスの「雨粒」のようになり、それが可視光線の赤い光よりも青い光を散乱させることにより、青色に見えていると予測されています。

今回は「地球と同じような青い星」ではあるものの、この星に生命がいるとは考えにくいという見解でした。しかし、「青い星」を探し続けていればいつか・・・、そんなロマンを感じて、夏の夜空を眺めてみませんか。

参考:http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324195104578600662844112662.html?reflink=Goo&gooid=nttr

 記者コメント:遥か遠くの星々について、こんなにも多くのことがわかるなんて不思議ですよね。晴れた夜空を見上げる機会の多い夏、宇宙に思いを馳せてみて下さい。

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