【サイエンス教室日誌】M-01植物のたねのかたちのヒミツにせまろう!
こんにちは!バイオディスカバリーラボのしまです。
今月の研究テーマ「植物の「繁殖(はんしょく)」です。
植物のかたちに注目して、子孫をのこすための戦略(せんりゃく)を発見しました。
スタートアップの「花」のかたちに続いて、今日は、「たね」のかたちのひみつを研究したよ!
植物の赤ちゃんである「たね」は、植物が子孫(しそん)をふやすためにとっても大切です。
たねがどこに落ちるかがそのたねの成長する環境を決め、
そのたねが大きく成長してまた次の赤ちゃんを作ることができるかどうかに関わります。
より遠くまでたねを運ぶことができれば、
その植物にとって有利なところにたねが落ちて、芽を出すことができる可能性が高まるのです。
タンポポやマツボックリは風にのってたねをとおくへ運びます。
オナモミはとげとげを動物の毛にくっつけて、運んでもらいます。
ブドウはおいしい果実を回りにつけて、動物や鳥に食べてもらいフンといっしょに運ばれます。
ココヤシやクルミは水に浮いて、川や海の上を運ばれていきます。
今日は、「風で運ばれるたね」のかたちをみんなで考えました。
まずは、自分たちで想像してよくとぶたねのモデルをつくってみました。
ひらひら葉っぱタイプ、ふわふわタンポポタイプ、大きなパラシュートタイプのたねモデルが完成!
そのあとで、本物のたねのかたちのとくちょうを活かしたたねモデルを作りました。
風で運ばれるたねの代表例として、ラワン・アオギリ・アルソミトラの3種類のたねモデルで飛び方を調べました。
ラワンは2まいの羽がたねについていて、くるくる回りながら落ちていきました。
アオギリは船のような丸みのある葉っぱの上にたねが乗って、ゆっくり回りながらゆらゆらひらひら飛んでいきました。
アルソミトラはパラグライダーのように滑空しながらときどき行ったり来たりして、遠くまで飛んでいきました。
今日の実験の結果からは、アルソミトラが一番遠くへ、ラワンが一番長い間飛ぶことができることが分かりました。
植物のかたちのひみつ、ぜひ外を歩きながらもさがしてみてくださいね!