【アグリ日誌】センサーが美味しさを感じるって本当?!「味覚のヒミツを探ろう」
皆さんこんにちは。アグリサイエンスラボの金城雄太です。
小学生のための農学と食の研究所「アグリサイエンスラボ」では、5月24日(日)にキッチン実習第二回目の講座を実施しました。
5月24日(日)第2回目講座の内容は「味覚のヒミツを探ろう」。今回の講師は環境学博士のよっしー先生です。
私たちは食べ物を食べる時、どこで、どうやって味を感じているのでしょうか。舌には、味蕾(みらい)というセンサーがあり、そこで味を感じています。今回の実験では、ミラクリンという不思議な物質を使って、味覚がセンサーであるということをたしかめました。実験ではミラクリンを摂取する前後で、スポーツドリンク、ヨーグルト、トマト、レモン、グレープフルーツジュースの味がどう変化するか比較しました。
実験の結果、酸っぱいレモンがミラクリンをなめた後には甘く感じるようになりました。この不思議な味の変化にみんな驚きを隠せません。これは、ミラクリンが酸味と一緒になることで、酸味ではなく甘味のセンサーに働きかけた結果起きた現象です。
ほかにも、見た目・香り・音などの五感や、誰とどのような場面で食べるかという経験も、美味しさには大きく関わっています。こうしたしくみを理解することで、ただ食べるだけではなく、美味しさをもっと楽しんでほしいと思っています。
講座の前半には、みやっち先生が講師となり、前回のフィールド実習「田植え」の事後学習も行いました。皆さんは、イネはなぜ水の中で生きられるか、知っていますか。実は、葉や茎で呼吸して根に酸素を送っているのです。茎の断面を顕微鏡で見た写真には、たしかに空気が通る穴が空いていました。
また、ロボットを使った未来の農業についても紹介をしました。自分たちの手で田植えをするのはとても苦労しましたが、人が運転しなくても自動で田植えの作業をしてくれるロボットがあることにびっくり!農業の世界も技術発展が目覚ましいです。これから、さらに新しい技術が導入されていくでしょう。
次回講座は、6月28日(日)11:30〜13:30、「ジャガイモから学ぶ消化吸収」です。楽しみにしていてくださいね。