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【振り返り特別講座】小さな世界をみてみよう

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こんにちは!今日はふりかえりの特別講座ということで、植物のかいぼうとけんびきょうかんさつを行いました。

たくさんかんさつしたので一部ご紹介します。

お花

お花を分解して標本シートにまとめました。花粉を大きくかくだいしてみると、きれいな丸いかたちをしていました。花びらをうすーくめくって観察すると、ジグソーパズルのような「細胞」が見えました。この中は花びらのピンク色のもとになっているピンクの液体で満たされていました。

花粉pic 花びら細胞

つぎは、葉っぱ!葉っぱの細胞には緑色のつぶつぶが…。これは葉緑体(ようりょくたい)この緑のつぶで太陽に光をキャッチして生きるためのようぶんを作り出しているのです。「光合成」とよばれるこの能力は植物の大きな特徴のひとつです。

葉っぱのさいぼう

よーく見ると葉っぱの細胞の中には、くちびるみたいな変ったかたちのものが混じっていました。これは孔辺細胞。植物はここから水蒸気や二酸化炭素、酸素を出し入れしています。

孔辺細胞
写真はとれませんでしたが、緑の藻(も)を観察していたら、同じ色なのに動きまわるミドリムシの仲間がみつかりました。お花は細胞があつまってできていたけど、たった一つの細胞で生きている生き物もいることが分かりました。葉緑体をもっていて、植物と同じように光合成するけれど、動物みたいに動き回る、そんな生き物もいるようです。

来週は、本講座!ダンゴムシのめいろ実験に挑戦します。

中嶋 香織/Kaori Nakashima 研究開発事業部 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科博士前期課程修了。 同博士後期課程中途退学後、横浜市立大学生命ナノシステム研究科特任助手を経て現職。 修士(バイオサイエンス) 専門は細胞周期、植物成長制御、DNAダメージ応答(細胞生物学・分子生物学・植物生理学) 教育現場と研究現場をブリッジし、最先端のサイエンスを次世代に届けます!