2015.11.30
バイオディスカバリーラボマスターコース
【M−09】何本ゆびでさわった?「さわる」感覚にせまろう!
目を閉じて、ふくらはぎを指でそーっとつっつきます。
「今、1本指と2本指どっちでさわったと思う?」
少しずつ指の間をせまくしていくと、なかなかわかなくなってしまいます。今月のテーマは「感覚(かんかく)」です!
目で見る、耳で聞く、鼻でかぐ、舌で味わう、手で触る。わたしたちは外からの刺激(しげき)を体にそなわったセンサーを使ってうけとっています。
ひふには冷たさ、熱さ、圧力、痛みを感じるセンサーがあることがわかっています。ヒジのひふをつまんでも痛みを感じないのは、この部分に痛みセンサーが少ないから。ふくらはぎをつついた指の数を教えてくれるのは圧力センサーが反応しているからです。
でも、センサーの密度(みつど)よりも刺激(しげき)と刺激の距離が近いとそれを1つの刺激として認識してしまいます。つまり、センサーがたくさん集まっている部分は「びんかん」だということですね!
今日はアイマスクで目の情報をさえぎって、ひふの感覚をとぎすまして実験を行いました。
2人ペアになって、被験者(ひけんしゃ)役と実験者役を交互に担当しました。繰り返し実験をおこなって、より精度の高いデータを集めます!
うでの内側で実験した結果、4cmはなれているときは正解率がほとんど100%でしたが、2cmになるとまちがえる回数がふえました。さらに、手のひらはうでよりもびんかんなようです。指の先で実験したときには、刺激の間隔が1cmのときでもほとんど正解することができました。
指先をつかっていろんなことができるのは、センサーがたくさん集まって、たくさんの情報を受け取っているからなのかもしれませんね。
今度は音のしげきに注目して研究をおこないます!チームワークが重要な実験なので、みんなでがんばりましょう。