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【実施レポート】食べものからDNAをとってみよう!

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4月18日(日)、2016年度のアグリサイエンスラボがスタートしました!

今年はカリキュラムを一新し、ほとんどの教室で農地や食品工場を訪問します。現場で本物に触れることで、「食」や「農」という身近な題材から不思議をみつけ、興味に変えていく一年間が始まりました。

初回となる4月は、オリエンテーションも兼ね、レストラン内で「食べもの」について考える教室を行いました。

「食べもの」とはなにか?「生きもの」とはなにか?

気軽なクイズから始まり、興味が深まったところで実験開始です。

みんなのからだは小さなつぶつぶ「細胞」でできているけど、本当かな?ヒトだけじゃなく、魚や植物も同じように細胞でできているのかな?顕微鏡で細胞を観察しました。

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生きもののからだが細胞が集まってできることがわかりました。そこでさらなる疑問が浮かびます。細胞はどうしてお団子みたいなかたまりにならず、ヒトはヒト、魚は魚の形になっているのだろう?

その疑問へのアイデアは「細胞を組み立てる説明書があるから!」と子どもの声。大正解です。では説明書はなにに描かれているのでしょうか?

その答えは「DNA」。自分のからだがお団子にならず、ヒトのかたちになるための説明書はDNAに描かれています。

それでは実際に自分の説明書を取り出して見てみましょう!

IMG_5027DNAはどんなかたち、どんな色なのか、興味津々で実験します。

IMG_5016「DNAが見えた!」

自分は生きものだからDNAをもってるのはもちろんだけど、魚や植物も本当にもっている?確かめてみよう!

ブロッコリーはうまく見えなかったけど、サケからはヒトと同じようにDNAが取れました!食べものはみんな生きものであることを実感できました。

本日最後のミッションでは、食事のときにはなぜ「いただきます!」というのか、一緒に考えました。

「生きものの『いのち』をいただくから!」

食べものは生きもの、感謝の気持ちの大切さを心に留めてもらえたようです。

最後に、今日の気づいたこと、これからやっていきたいことを発表しました。アグリサイエンスラボでは発表することを大切にしています。生きものへの感謝の気持ちを忘れずに、これから一年間いろいろな体験をしていきます。自然に触れることから見つけた不思議を興味に変えて卒業していくことを楽しみにしています。

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次回は「田植え」。博士と一緒にアグリサイエンスラボならではの視点を加えて田植えを行います。どんな不思議と出会えるでしょうか。

体験参加も受け付けておりますので、ぜひご参加ください。

田植えの体験参加については下記をごらんください。

【終了しました】「アグリサイエンスラボ」5/21(土)お米はだれがそだてている?-田植え・田んぼの生き物観察-

 

 

戸金 悠/Yu Togane 大阪事業所/地域開発事業部 東京農工大学連合農学研究科生物生産科学専攻博士課程修了 農学(博士) 【専門分野】遺伝学 神経生物学 発生生物学 中高時代はサッカー、スノーボードをはじめとした数多のスポーツを楽しんでいました。 主に、小中高生向けのオリジナル実験教室を担当しています。 ショウジョウバエは2枚の翅を持った人間です。