バイオディスカバリーラボ研究員が極限環境生物学会にてポスター賞特別奨励賞を受賞!
株式会社リバネスが運営する小学生のための生命科学研究所『バイオディスカバリーラボ』は第17回極限環境生物学会にてポスター「ポスター賞特別奨励賞」を受賞しました。
受賞者及び、受賞研究テーマは以下3つです。
ドクターコース:遠藤祥子さん、中島悠翔さん、幕内健仁さん、松本暁樹さん
研究タイトル「小学生による有馬温泉金泉由来高度好熱菌AK-2の研究」
リサーチャーコース:宇山心海さん
研究タイトル「小学生による好熱性生分解性プラスチック分解菌とカゼインプラスチックの研究」
リサーチャーコース
研究タイトル「アジ由来の好冷菌研究」
学会では、ポスターセッション前に、ポスターの内容を1分間で紹介する「フラッシュトーク」を行い、壇上にてしっかりと自分たちの研究の魅力を話しました。
ドクターコースによる「小学生による有馬温泉金泉由来高度好熱菌AK-2の研究」では、2014年度に有馬温泉から取得した75℃という高温で生きる好熱菌(AK-1,AK-2,AK-3)の3種を単離し、どのような環境で生きられるのか研究を行いました。
今年度は、AK-2の研究を進めてきました。その結果、昨年度の研究対象であったAK-1との生態の違いも発見されました。じつは、3種とも同じT. thermophilusという種類の菌であることが、DNA鑑定からわかっていましたが、それぞれの特性を調べると、少しずつ実験結果に差があるということがわかってきたのです。
リサーチャーコースによる「小学生による好熱性生分解性プラスチック分解菌とカゼインプラスチックの研究」では、牛乳からつくるカゼインプラスチックの作成とそれを分解する菌の探索を行いました。ディスカバリーラボの近くの土から発見した生分解性プラスチックを分解する菌が、高温でもカゼインプラスチックを分解することができるか、実験を続けています。
リサーチャーコースによる「アジ由来の好冷菌研究」では、スーパーで手に入るアジを使って極限環境微生物を探索するという新しい試みに挑戦しています。アジを解剖し、胃や腸に生息している、低温で生きられる好冷菌を発見しました。好冷菌がもつ酵素は、低い温度でも働くことができるため、工業的にも利用価値が高いと言われており、現在酵素の研究を進めています。
バイオディスカバリーラボの研究員たちは、上記3つのテーマでポスタープレゼンテーションを大学教授などの研究者たちの前で行いました。聴衆からは、実験で困っていることへの解決策や、次にどのような方向で研究を進めたら良いかなどのアドバイスをたくさんいただきました。これらのアドバイスを次の実験計画に反映して、さらに研究を促進させていきます。
【バイオディスカバリーラボ】
バイオディスカバリーラボでは、「未知なる問いに挑み続ける」をコンセプトに身の周りから不思議を発見し、仮説を立て、実験し、結果から考察するという研究のサイクルを3段階のコースのレベルに合わせてまわしています。
- 見学随時可能
- 2016年1〜3月には体験講座を開講しています
ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
お問合せ:TEL 03-5227-4198(担当:鈴木 [email protected])
詳細はこちらから→https://school.lne.st/discovery/