ホーム バイオディスカバリーラボ ドクターコース 【ディスカバリー日誌】4月の活動報告!!

【ディスカバリー日誌】4月の活動報告!!

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【マスターコース】植物探偵〜これが同じ植物?〜

マスターコース4月のテーマは「植物探偵〜これが同じ植物?〜」です。花や種のかたちにかくされた、子孫を増やして種を繁栄させるための戦略について研究しました。前半のスタートアップでは花のつくりについて学びました。実際に花を解剖し、標本を作りながらトルコキキョウ、スカシユリやデンファレが虫をさそって上手く受粉し、子孫をのこすための戦略を発見しました。がくや花びらのかたちの違いに、驚く様子が印象的でした。また、後半のチャレンジタイムでは、種のかたちに注目しました。子孫を残しやすくするために、風に乗って遠くまで飛ぶ種のかたちについて学びました。その後、オリジナルの形の種やアルソミトラ、ラワン、アオギリといった種の模型を作って飛び方の違いを実験で確かめました。授業の最後には、発見したことをみんなの前でひとりひとり発表しました。

     

   

【ドクターコース】身の回りから社会に役立つ微生物を探し出せ

ドクターコースでは、4月から約3ヶ月間、微生物について研究していきます。まず微生物にはどのような種類がいるのか、そしてどうすれば1つの微生物だけを取り出すことができるのか皆でアイデアを出し合いました。社会に役立つ微生物、ということで今回はプラスチック(生分解性プラスチック)と紙(セルロース)を分解してくれる微生物を探し出します。飯田橋駅周辺の土や草、水をサンプリングして、希釈液を目的の微生物が育つための栄養の入った培地の上にまきました。実験では、液体や粉の計量、ごく少量の液体を量り取る器具、マイクロピペットの操作も大分慣れてきましたね。果たして微生物は上手く育つのか!?5月の教室で確かめましょう!

       

【リサーチャーコース】研究テーマを決めよう

リサーチャーコースには、決められたカリキュラムはありません。子どもたちそれぞれが自分の興味にそって、自分で研究テーマを決定し、研究計画を立てていきます。 4月の授業では、自分の好きなことや不思議に思うことを書き出して、やりたい研究テーマを見つけるためのディスカッションを行いました。リサーチャーコース2年目の受講生は、昨年行った研究の振り返りや実験サンプルの確認をして、こちらも改めてこれから1年間のテーマについて話し合いました。

研究テーマの種の1つをご紹介します。「人の感情をVR(バーチャルリアリティ)技術を使って研究したい」。ジェットコースターになった時、そのスピードや高さに『こわい』と思うか『面白い』と思うのかは、人によって違います。何故そのような違いが生まれるのかを、VR技術を使えば、実験室の中で確かめることができるかもしれない!これから研究が進んでいくことが楽しみですね。

   

 

入学者募集中!! 

バイオディスカバリーラボでは、「未知なる問いに挑み続ける」をコンセプトに、マスターコース、ドクターコース、リサーチャーコースの3つのコースを開催しております。各コースでは、身の周りから不思議を発見し、仮説を立て、実験し、結果から考察するという研究のサイクルを回すことを受講者と共に体験していきます。マスターコースでは見学及び体験入学を通年受け付けております。ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

お問合せ:TEL 03-5227-4198(担当:中嶋、河嶋、井上 [email protected]
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京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。分析化学、生化学、分子生物学分野で、カンキツ植物を対象とした二次代謝の仕組みを研究してきた。分野や業種を超えた面白い研究プロジェクトの創出と、研究成果を社会に活かせる仕組みづくりを目指す。最近気になっているワードは「ホモ・モビリタス」。