【ディスカバリー日誌】7月の活動報告!!
【マスターコース】「魚の生活をそうぞうしよう」
7月の生き物は「魚」でした。スタートアップでは、「煮干し」を解剖することで、人間と魚の共通点と相違点を発見しました。発見した魚の特徴は、丁寧にメモして標本シートにまとめて記録しました。普段食べている煮干しの内臓は、非常にリアルであることに驚いた受講生が多かったように感じます。
チャレンジタイムの前半では、イワシの内臓を観察。スタートアップで得た知識をもとに、魚の体の特徴を沢山発見してくれました。後半では、川や海面、海底など、生息している場所の異なる7種類の「生魚」を観察しました。それぞれの魚を観察すると、体の形、歯の鋭さ、ヒレの形、色、が大きく異なることを発見。これらの特徴から、7種の魚がどんなところに住んでいるのか、どんなものを食べているのか、仮説を立てる練習をしました。お友達同士の会話も4月に比べると格段に増え、チームで相談しながら仮説を立てたり、意見を言い合ったりする力がついてきましたね。この調子で仲間と一緒に研究力をアップさせていきましょう!
【ドクターコース】身の周りから人の役に立つ生き物を探し出せ/ 植物の力でエネルギーを作り出せ
7月のドクターコースは、前半に生分解性プラスチックを分解できる「生プラ分解菌」探索のまとめを行いました。これまでに発見した生プラ分解菌は8種類!16SrRNAという特定の部分のDNAを増やして、そのATGCの配列を調べたところ一つの菌に行き当たりました!この研究成果は12月のサイエンスキャッスルにて発表する予定ですのでお楽しみに!
後半は新しいテーマで研究を開始しました。植物がエネルギー(デンプン)作り出すために、光を浴びることが本当に必要なのか、ヨウ素デンプン反応という方法で確かめました。これから9月まで私達が植物の様々な力を利用してエネルギーを生み出す方法について研究していきます。
【リサーチャーコース】生プラ分解菌&好冷菌を新たに発見!
海洋プラスチックの分解に役立つ微生物を探すため、サンマとイワシのサンプルを解剖し、魚の腸内から好冷菌をスクリーニング中です。4℃で培養したところ、新たに複数種類の好冷菌の単離に成功しました。この好冷菌たちが、プラスチックを分解できないか、現在実験中です。
また、ドクターコースで土の中から発見した生プラ分解菌の実験を引き継いで、生分解性プラスチックの分解能力や菌の特徴を調べようとしています。この中に、冷たい海の中でも元気に働く菌がいないかな?実験結果が山積みになってきたので、そろそろデータをまとめる準備もしていきたいと思います。
表やグラフで見やすく整理できるようになるといいですね。
後期入学者も引き続き募集中!!
バイオディスカバリーラボでは、「未知なる問いに挑み続ける」をコンセプトに、マスターコース、ドクターコース、リサーチャーコースの3つのコースを開催しております。各コースでは、身の周りから不思議を発見し、仮説を立て、実験し、結果から考察するという研究のサイクルを回すことを受講者と共に体験していきます。マスターコースでは見学及び体験入学を通年受け付けております。夏休み特別講座も開催します。ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
お問合せ:TEL 03-5227-4198(担当:中嶋、河嶋、井上 [email protected])