2025.08.10
お知らせ
8/9(土)『ハンカチに魔法をかけよう! 千年つづく世界一の藍で染めのサイエンス』を開催しました!
2025年8月9日に、ハンカチに魔法をかけよう! 千年つづく世界一の藍で染めのサイエンスのプログラムを実施いたしました。前日に、朝どれの「高級藍」の葉っぱと茎を受講生のみなさんに直送し、それを使ってのプログラムです。
午前中は、和えるの森さんが、カイコや絹についてのお話に加え、NEST LAB.藤田による、カイコを活用した、お薬や栄養パウダーの開発などの応用事例についての紹介も行いました。
続いて、その絹のハンカチを使って「叩き染め」に挑戦です。葉っぱのなかの色素を叩くことでハンカチに転写することで染めていく技法です。最初は緑色をしているのですが、空気に触れるとたちまち青色に変わってきて、美しい様子になっていきます。
午後はいよいよ、生葉染め。ミキサーで粉砕した、藍の葉っぱをつかった染め物です。通常は、アルカリ成分などをいれるのですが、とても品質が良い新鮮な藍なため、水だけで染色することが可能です。よく揉んで、絞って、乾かして、空気に触れさせるとだんたん、「藍」のインディコの色がはっきり見えるようになっていきます。美しい変化を感じる瞬間でした。

生葉染めのイメージ。今回は個人宅で同じ操作をしてもらっています。
なお、授業でお渡しした新鮮な藍は無農薬なので、サラダにしたり、お茶にして楽しむことが可能で、当日はお昼休みの食べられた方もおりました。
藍には、抗菌や消臭効果もあるといわれ、古くから重宝されつつ、今も最先端の現場でも活用されています。今回の講座で、自然から学んで、新しいプロダクトを生み出していく伝統工芸の奥深さと、自分でつくるものづくりの面白さを実感していただけた1日でした。