【探究格差解消】“研究者と探究する中高生”を当たり前に。全国の学校と修士・博士の講師がオンラインでつながる「NEST LAB. ドクターコース」学校導入開始。
◆生成AI時代に問われる「やってきたことの軌跡」
近年、生成AIの普及により、志望理由書や自己PR文の“言葉”だけでは、個人の意欲や適性を正確に評価することが難しくなってきました。だからこそ、「何を問い、どう行動し、どんな成果を得たのか」──実際に取り組んだ“軌跡”そのものの価値が、進路選択において急速に高まっています。
しかしその一方で、そうした経験を積む機会の有無は、地域や学校によって大きく異なっています。この「探究格差」の解消へ向けて、株式会社NEST EdLAB(東京都新宿区、代表取締役 藤田大悟、以下「NEST EdLAB」)は、2025年9月より、全国の小中高生と修士・博士課程修了者による専門講師がつながる研究支援プログラム、「NEST LAB. ドクターコース」の学校導入を開始します。
※ドクターコースは、通常は日曜日開講の個別指導型のオンラインスクールですが、今回は本格的な探究機会を提供したい学校向けに、平日の放課後プログラムとしての導入となります。受講料等は、受講生家庭との個別契約の形式となり、学校は教室利用などにおける安全管理等の監督をしていただきます。
◆「やってみた」という手応えが、これからの進路を形づくる
本プログラムでは、生徒自身が設定した研究テーマに対して、修士号・博士号等を有する理系分野の専門講師がメンターとして伴走します。月2回のオンライン開講に加え、非公開SNS「Slack」などを用いた指導を通じて、テーマ設定から実験計画、データ整理、考察、成果発表までの一連の研究プロセスを体験します。
最終成果は、全国規模の研究発表大会「サイエンスキャッスル」でのポスター発表を想定。さらに、国立大学などで導入されている“口頭試問型”の総合型選抜にも対応可能な研究力を養うことができます。
◆奈良から全国へ:私学による「探究インフラ」の挑戦
このプログラムの第一の連携校として、学校法人奈良学園の奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校(奈良県奈良市、以下「奈良学園登美ヶ丘」)が2025年度9月より導入を決定しました。奈良学園登美ヶ丘では、科学実験などの体験型授業を行い、「科学的に物事を見る力」を身につけることを教育方針としています。
今回の「ドクターコース」では、希望生徒が2名以上のグループを作り、専門講師の指導を受けながら探究を行います。活動成果は、全国規模の大会や大学入試で求められる「口頭試問」「ポスター発表」といった形式に落とし込まれ、総合型選抜などの進路にもつながるよう設計されています。
◆研究機関が少ない地域でも取り組める「探究インフラ」を
NEST EdLABでは、奈良学園登美ヶ丘を起点としたこの仕組みを、全国の小中高校にも展開していく予定です。「研究者との接点がない」「探究を指導できる教員が不足している」──そんな学校こそ、ぜひご相談ください。
ご関心のある教育機関・自治体には、説明会や体験授業の提供も可能です。未来の研究者、未来の起業家、未来の社会をつくる人を育てる探究インフラとして、「NEST LAB. ドクターコース」学校導入の全国展開に、取り組んでまいります。
◆プログラム実施事例
目的
NEST LAB.は「好きを究めて知を生み出す」ことをキャッチフレーズに、個人の才能を発掘・開花を目的としたオンラインスクールとなります。 株式会社リバネスが培ってきた教育哲学「NEST教育」を軸としたカリキュラムを提供しています。今回、NEST LAB.のカリキュラム農地、研究者がサポートしながら個別の研究を支援していく「ドクターコース」を貴校の放課後のプログラムとして導入することで、グループで展開する、生徒たちの探究活動のサポートをおこないます。
実施内容
①月2回の研究ゼミ
ドクターコース受講生が集まり、研究に必要な考え方について学ぶ研究ステップUP講座※1 の実施、チームごとのプログレスレポート及びフィードバックを行います。受講生は、他のチームのプログレスレポート&フィードバックを聞くことで違う分野の研究への理解や研究の際の視点を得ることができます。
時間:90分間(16:30-18:00 調整は可能)
隔週2回実施
※年間の日程は事前に決定。夏休み等長期休みの場合も配慮した日程を調整。
内容:研究ステップUP講座(20分)
プログレスレポート(5分プレゼン、10分質疑応答)×4チーム
次回までのミッションの提示(10分)
研究コーチ:修士・博士号を取得済みのスタッフを1名派遣
※最大4チーム、5チーム以上になった場合、コーチを1名追加
※研究テーマに応じてコーチを変更する場合がございます
②Slackによる研究サポート
受講生全員がSlack(無料Slackのために90日間のみ閲覧可能)に参加をいただき、随時研究コーチからアドバイスを受けることができる。例えば、テーマの選定、研究計画、必要な先行研究、専門家の紹介、分析方法、考察等、研究に必要なことについては質問から基本2日以内に回答を行う。
Slack上には、機械工学、分子生物学、科学、宇宙天文学、農学等の研究経験があるものが参加しているために、様々な分野への対応が可能です。必要に応じて、外部の専門家へのアドバイスの機会も作ります。
③研究発表会への参加権利
受講生は、株式会社リバネス主催「サイエンスキャッスルワールド」で、聴講または、チームごとにポスターによる研究発表をする権利を得られます。
<2025年度> ※2025年度は希望者の聴講の予定
日時:2025年12月13,14日(土・日)10:00-18:30
NEST LAB.の発表は14日11時半ー15時半 ※2
場所:東京科学大学大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
<2026年度> 日程は予定ですので変更される場合がございます。
日時:2026年12月12,13日(土・日)10:00-18:30
NEST LAB.の発表は14日11時半ー15時半
場所:東京都内を予定
参加条件
- 研究テーマは必ず2名以上でチームとなっていただきます。個人活動をされたい場合は、NEST LAB.通常のドクターコース(日曜日に開催)への参加をお願いします。ドクターコース→https://school.lne.st/curriculum/doctor/
- 受講生はリバネスID(https://id.lne.st/)への登録が必要となります。NEST LAB.から直接研究に関する案内などを行います。
- 決済については、NEST LAB.による個別または学校が取りまとめて請求書払いのどちらかを事前に選定させていただきます。
- 受講生は作成したプログレスレポート等の活動内容や資料は、学校に共有いたします。
- 受講生は、NEST LAB.の約款に合意いただくものとします。
- 受講生の活動の様子は、事前許諾を得た上で紹介が可能です。
期間
2025年9月〜2026年12月 ※期間は要相談
費用
- 月 10,000円(税別。リバネスIDで決済する場合はシステム利用料が別途かかります)/1名
※最低施行人数4名以上
※基本はNEST LAB.経由で前月の25日にクレジット支払い(銀行引き落としは不可)
※退会・休会される場合は、退・休会日の前々月25日までにメールまたは、Slack等で申請が必要。
備考:
※1: 研究ステップUP講座 生徒たちの理解度や必要度に応じて研究コーチがアレンジ
- 研究開発の基礎ー研究倫理と仮説の立て方
- テーマの深掘り方法(KJ法、マンダラート)
- リサーチ術(Web.生成AIの活用)
- 研究計画の立て方(プロジェクトマネジメント)
- 研究開発の表現方法(グラフ、図の作成方法)
- 研究開発の表現方法(レポート作成)研究開発で必要な整理(AIMRC法,5S)
- 魅力的なプレゼンテーションの方法(発表練習)
- 効果的なポスター作り(学会発表ポスター作成)
※2: https://castle.lne.st/schedule/science-castle-world-2025/
- NEST LAB.受講生は特別枠で、全員が2日目のポスター発表枠がございます。
- 通常のポスター発表を希望する場合は事前エントリー・審査をへて80件選抜された
- 場合飲み発表が可能です。ポスター発表に選ばれた場合は、当日審査も行われ、
- ポスター賞を授与される対象となります。NEST LAB.での発表をする方も、審査や賞の 授与に挑戦されたい方は、通常ポスター発表にはエントリー可能です。通常ポスター発表のコア時間は2025年度は12月13日(土)13:00-15:30 となります。
<サイエンスキャッスルワールド全体のスケジュール(参考)>
2025年3月13日(土)
・10:00- 開会式
・11:00-スプラッシュ&交流企画
・12:00- ランチ
・13:00- ポスター発表
・15:30- アカデミアセッション
・17:00- ポスター表彰式・懇親会
・18:30 解散
2025年3月14日(日)
・ ・10:00- オープニングセッション
・11:00-口頭発表/ポスター発表
・12:00- ランチ
・13:00- 口頭発表/ポスター発表
・15:30- 特別企画
・17:00- 表彰式
・18:00-解散
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社NEST EdLAB 伊地知・藤田・中島
Tel:03-5227-4198
Mail:[email protected]