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2026.11.01 お知らせ特別講座

【実施報告】「好き」から新しい仕事を生み出す!いきもの起業家プログラム第1回を開催しました

2026年10月25日(日)、株式会社イノカが主催、ちゅうぎんフィナンシャルグループが共催、NEST LABが監修する「いきもの起業家プログラム」の第1回講座を開催しました。

本プログラムは、生き物への「好き」という情熱を出発点に、その生き物が持つユニークな特徴や自分自身の強みを生かして、地域社会の課題を解決する新しい仕事を考える全5回の教育プログラムです。

今回の舞台となるのは、岡山県玉野市の胸上(むねあげ)地区。瀬戸内海の漁業や海洋環境に関わる課題を題材に、参加者が自ら問いを立て、現場の声を聞き、解決策を生み出すことに挑戦します。

「好き」は新しい仕事を生み出す原動力になる

第1回のテーマは「『好き』から、新しい仕事の入口へ」。

講師を務めた株式会社イノカの梯紗衣氏は、自身がウミウシに夢中になった経験を紹介しながら、「好きな生き物の魅力を社会に届けることも、新しい仕事になる」という考え方を伝えました。

講義では、イノカの共同創業者であり、サンゴの飼育技術を磨いてきた増田直記氏の事例を紹介しました。

サンゴを育てるという個人の情熱と技術は、さまざまな社会のニーズと出会うことで、新しい事業へと発展しています。

例えば、横浜の商業施設では、サンゴ礁の生態系を水槽内に再現する技術を生かし、子どもたちに海洋環境について伝える教育プログラムを実現しました。

また、化粧品メーカーの資生堂とは、サンゴを安定して飼育できる技術を活用し、日焼け止めなどの製品成分が海洋環境に与える影響を調べる共同研究に向けた連携へと発展しました。

さらに、都市の水槽でサンゴの産卵を実現する技術は、大学の研究室との連携にもつながっています。

同じ「サンゴが好き」という出発点でも、その特徴や技術を必要とする相手が変われば、教育、研究、環境保全など、さまざまな仕事が生まれる可能性があります。

参加者には、「生き物のユニークネス × 自分の情熱や強み × 相手の困りごと」から、新しい価値を生み出すという考え方を紹介しました。

QPMIサイクルを使って、自分の「問い」と「情熱」を発見

続いて、リバネスが提唱する「QPMIサイクル」をもとに、自分自身のQuestion(問い)とPassion(情熱)を見つけるワークに取り組みました。

QPMIサイクルは、Question(問い)、Passion(情熱)、Mission(使命)、Innovation(革新)の4つの要素を行き来しながら、新たな価値を生み出していく考え方です。

参加者は、好きな生き物の名前だけでなく、「観察することが好き」「生き物の不思議な行動を調べたい」「その面白さを誰かに伝えたい」といった、自分が夢中になる行為や経験にも目を向けました。

さらに、普段の生活で感じる「なんで?」「もっとこうなったらいいのに」という疑問を言葉にすることで、自分ならではの問いを探りました。

このプログラムでは、最初から完成された事業アイデアを求めるのではなく、参加者一人ひとりの興味や疑問を大切にし、それを社会との接点につなげていきます。

瀬戸内海の漁業の現場から、地域のリアルな課題を学ぶ

講座後半には、岡山県玉野市の胸上漁業協同組合の代表理事組合長であり、岡山県漁業協同組合連合会の代表理事会長も務める國屋利明氏をゲストに迎えました。

胸上地区では、地域の漁業を支えるとともに、アマモ場の再生や稚魚放流など、豊かな海を次世代につなぐ活動が進められています。

講座では、瀬戸内海の環境の変化、漁業という仕事の現状、そして地域の海を未来へ残していくための取り組みをテーマに、現場の声を聞く機会を設けました。

ここで重視したのが、「自分たちが想像する課題」と「現場の人が実際に感じている課題」を区別することです。

参加者は、まず胸上の海や漁業で起きていそうな問題を予想し、その後、國屋氏のお話を聞きながら、現場の困りごとや大切にしている思いを捉えるワークに取り組みました。

新しい事業を生み出すためには、自分のアイデアを一方的に提案するのではなく、相手の声を聞き、本当に解決すべき課題を理解することが欠かせません。

地域の当事者から直接話を聞く「一次情報」の重要性を学ぶことも、今回の講座の大きな目的です。

生き物のユニークネスを探し、地域課題の解決に挑戦

本プログラムは、全5回を通じて、参加者が自分の「好き」を社会の価値へと変えていくプロセスを体験します。

第1回では、自分のQuestionとPassionを見つけ、地域の課題に触れることからスタートしました。

今後は、好きな生き物や海藻のアオサなどが持つ特徴を詳しく調べるとともに、自分自身や周囲の人が持つ技術、経験、知識なども整理します。

そして、これらを地域の困りごとと掛け合わせ、解決アイデアを考案。地域の人々との対話を通じてアイデアを検証・改善し、最終回では自分たちの提案と、そこから生まれる次の挑戦を発表します。

「好きなことを仕事にする」だけでなく、「好きなことから、まだ世の中にない仕事をつくる」。

NEST LABでは、子どもたちが自らの好奇心や情熱を起点に、社会とつながり、新しい価値を生み出す力を育む教育を推進していきます。


開催概要

  • プログラム名: いきもの起業家プログラム(BIOSPHERE CREATE COURSE)
  • 第1回開催日: 2026年10月25日(日)16:00〜17:30
  • 実施形式: オンライン講座
  • 主催: 株式会社イノカ
  • 共催: ちゅうぎんフィナンシャルグループ
  • 監修: NEST LAB
  • 講師: 梯 紗衣 氏(株式会社イノカ)
  • ゲスト: 國屋 利明 氏(胸上漁業協同組合 代表理事組合長)
  • 実施回数: 全5回(2026年10月〜12月)

株式会社スペースノーム研究所

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