
2018年卒業
森下 礼智さん
Q1: 今の所属と、どんな活動をしていますか?
A: 僕は現在高校生で、誰でも使いやすい道具の開発や3DCGの作品づくりに取り組んでいます。最近は、多様性のある社会の発展に少しでも役立ちたくて、ぶどう社から「苦手と得意が激しい僕がすきなことを見つけたら毎日が楽しくなり、将来が見えてきた。みんなちがってみんないいってなんだろう?」という本を商業出版したばかりです。
Q2: NEST LAB.(旧ロボティクスラボ)での思い出や学んだことを教えてください。
A: アイディアはあったものの、電子工作は初めてだったので、教えてもらいながらはんだ付けを始めました。初めてうまくいった時は、自分でもできた!と感動しました。しかし、練った仮説が必ずしも期待通りの結果を生むわけではなく、実験を通じて多くの学びがありました。たとえば、振動を与える装置を作って手に振動を与えるよりも、実際に覚えたいものを手で触れる方が記憶が長続きすることがわかり、驚きました。成功しないことも多かったですが、新しい発見があることがとても面白く、夢中になって取り組んでいました。
Q3: スクールに通っている後輩たちに、どんなことに挑戦してもらいたいですか?
A: 今の時代は、ちょっと検索すると大体のことは何かしらの答えが出てきますが、それが本当に正しいのかを考えることが大切です。良いアイディアがあっても、どこかに答えがあると感じて行動を諦めてしまう人もいるかもしれません。研究する楽しみの一つは、知らなかった「想定外」を知ることだと思っています。まずは、日々の疑問を解決するために具体的に行動してみてほしいです。失敗の中にも新しい発見がたくさんあるかもしれません。
Q4: 今後どのような活動をしていきたいですか?夢はなんですか?
A: さまざまな分野に興味がありますが、特に3DCGを通じて多様性を認め合える社会への働きかけをしたいと思っています。僕は苦手と得意が激しく、特に小学校時代にディスグラフィアに苦しみました。現在も合理的配慮が得られずに困っている子どもたちがいるので、ディスグラフィアの理解を求めたく、僕の好きな3DCGを手段として使いたいです。今は、どのようにすれば多くの人にディスグラフィアに興味を持ってもらえるかを企画しているところです。
森下さんの活動は、書籍にもなっていますのでぜひご覧ください。