あなたの「生き物が好き」が、まだ世の中にない仕事になる。
魚、イモリ、昆虫、植物、微生物。どんな生き物への「好き」でも構いません。
「なぜ、この生き物はここで暮らしているんだろう?」
「人の暮らしと自然が、どちらも豊かになる方法はないだろうか?」
そんな疑問や思いを出発点に、自分だけのアイデアをつくり、地域の人の話を聞きながら、世の中に役立つ形へ育てていく全5回のオンラインプログラムです。
今回の舞台は、島根県松江市・中海の北側に位置する胸上(むねあげ)地域。海藻のアオサが大量に増える「グリーンタイド」や藻場の再生を題材に、生き物を守りながら、地域や社会の役に立つ方法を考えます。
アオサは、本当にただの「困りもの」?
胸上地域では、アオサが大量に増えるグリーンタイドが課題になっています。増えすぎたアオサは、景観や水質、生き物の暮らす環境に影響を与えることがあります。一方で、アオサも生態系をつくる生き物の一つであり、食品や肥料、新しい素材などに活用できる可能性も持っています。
大切なのは、アオサを単に取り除くことではありません。生き物や自然環境を守りながら、地域の人たちにも役立つ方法を考えることです。
正解のない地域の課題に、自分の「好き」とアイデアで挑戦してみませんか?

疑問から、世の中にない新しい解決方法を生み出そう
このコースでは、イノベーションの種を生み出すプロセス「QPMI」という考え方を使います。QPMIとは?
Question(疑問)
自分が見て感じた「なぜ?」や「もっと知りたいこと」
Passion(情熱)
自分が好きなことや、放っておけないと思う気持ち
Mission(使命)
疑問と情熱をもとに、自分が取り組みたいことを決める
Innovation(新しい価値)
仲間や地域の人と力を合わせ、まだ世の中にない解決方法を生み出す

疑問を持ち、考え、地域の人に聞き、アイデアを改善して発表するところまで、このプログラムで一度体験します。
アイデアは一人でつくり、仲間と育てる
オンラインでも取り組みやすいように、一人ひとりが自分のアイデアをつくり、最後に発表します。
授業中は4人程度のグループで意見交換を行い、ほかの参加者から質問や感想をもらいます。第3回と第4回の間には、参加者同士で協力して地域企業や漁協、専門家などに連絡し、自分たちのアイデアについて意見を聞きます。聞いた内容を持ち帰り、最終的なアイデアは一人ひとりが自分の言葉でまとめます。
【実施内容】
① 10月4日(日)16:00〜17:30
自分の「好き」と、胸上の海から生まれる「なぜ?」を見つけよう
胸上地域の海で起きているグリーンタイドや、藻場、生き物のつながりについて学びます。
自分が好きな生き物や自然への思いを言葉にしながら、「なぜ?」「もっと知りたい!」と思う疑問を見つけます。
<この回で取り組むこと>
- 胸上地域とグリーンタイドについて知る
- 自分の好きな生き物や自然について紹介する
- 身近な自然から「なぜ?」を見つける
- 自分が挑戦したい最初の問いを決める
② 10月25日(日)16:00〜17:30
自分の身の回りにある力から、アイデアを生み出そう
地域の自然、人、場所、得意なこと、知り合いなど、自分の身の回りにあるものを書き出します。それらを組み合わせながら、生き物を守り、地域の役に立つアイデアを考えます。
難しいビジネス用語を覚えるのではなく、「自分の周りにあるものを、どう生かせるだろう?」という視点で発想を広げます。
< この回で取り組むこと>
- 自分の身の回りにある自然、人、場所、得意なことを探す
- アオサや藻場を生かす方法を考える
- 「誰の、どんな困りごとを解決するか」を決める
- 自分の最初のアイデアをつくる
③ 11月8日(日)16:00〜17:30
アイデアを形にして、地域へ聞きに行く準備をしよう
考えたアイデアを、絵や言葉、簡単な模型などで、ほかの人に伝えられる形にします。そのうえで、地域企業や漁協、専門家など、誰に話を聞けばアイデアを深められるかを考えます。自分たちで連絡を取り、アイデアを説明し、率直な意見を聞くための準備を行います。
< この回で取り組むこと>
- アイデアを絵や言葉で見える形にする
- 「誰の役に立つアイデアなのか」を整理する
- 話を聞きたい地域企業、漁協、専門家などを考える
- 連絡方法や聞きたい質問を準備する
- アイデアの説明とヒアリングの練習をする
④ ヒアリング・個別活動
地域の人に、自分たちのアイデアを聞いてもらおう
参加者同士で協力し、地域企業、漁協、研究者、専門家などに連絡します。自分たちのアイデアを説明し、「本当に役立ちそうか」「困っていることと合っているか」「どのくらいの価値を感じるか」など、生の声を聞きます。
ヒアリングは複数人で協力して行い、聞いた内容を一人ひとりが自分のアイデアに持ち帰りますす。す。
※ヒアリングの日程や方法は、講師が紹介し、相手先と調整して決定します。
⑤ 11月22日(日)16:00〜17:30
地域の生の声から、アイデアを改善しよう
地域の人へのヒアリングで聞いたことを持ち寄り、参加者同士で共有します。「思っていた反応と違ったこと」「新しく分かった困りごと」「もっと工夫できそうなこと」を整理し、自分のアイデアを改善します。
<この回で取り組むこと>
- ヒアリングで聞いた内容を共有する
- 相手が本当に必要としていることを考える
- アイデアの良い点と改善点を整理する
- 誰に、どんな価値を届けるのかを見直す
- 最終発表に向けて内容をまとめる
⑥12月20日(日)16:00〜17:30
最終発表〜自分のアイデアを社会へ届けて次の一歩をふみだそう!
一人ひとりが、自分の疑問や思い、地域の人から聞いたこと、そこから生まれたアイデアを発表します。単にアイデアの面白さを競うのではなく、「生き物を守りながら、誰のどんな役に立つのか」「これから自分は何を続けたいのか」を、自分の言葉で伝えます。
< この回で取り組むこと>
- 自分の疑問と、生き物への思いを伝える
- 地域の人から聞いて分かったことを紹介する
- 生き物と人の両方に役立つアイデアを発表する
- 専門家や参加者から意見をもらう
- プログラム終了後の次の一歩を決める
※内容やヒアリング先は、地域の状況や参加者のアイデアに応じて変更する場合があります。
※オンライン参加に必要な通信機器とインターネット環境は、各自でご準備ください。