本プログラムの開催の思い
「将来の夢なかなか見つからないな…」
好きを究めて知を生み出すNEST LAB. では、個人の好きに正直に活動する子どもたちを応援しています。しかし、なかなか、自分の好きなことと進むべき道をどう選んでいくか悩んでいる人も多いのではないでしょうか? そんな中、科学的に「好き」を「自分の道」をむすびつける、プログラムを開発している、Pebbleさんと出会い、今回夏休み講座として、NEST LAB. をご存じの皆さんにも体験してもらいたく、コラボ企画をすることにいたしました。
「好きなことをどう活動にするの?」 「正直、まだ自分に向いてる進路がわからない…」
そんな気持ちを抱く中高生のための、オンラインサマープログラムです。
みなさんを完全個別で伴走するメンターは、ハーバード大学や東京藝術大学をはじめ、多種多様な探究テーマを持つ国内外の大学生です。
私たちと一緒に、Pebbleが開発するワークブックやAIソフトウェアを活用しながら、将来に繋がる興味を探り、課外活動の一歩を踏み出し、進路について考えてみませんか?
このプログラムの特徴
★ 1. 大学生メンターと完全個別!
日本だけではなく、ハーバードやイェールなどの海外大学も。政治、工学から音楽、デザインまで幅広く。多種多様な大学生メンターの中から一人選び、一緒になって真剣に自分の将来や興味について話し合えます。
★ 2. 未来へのロードマップを自分で描く!
AIがあなたの興味に合わせてアクションプランを提案。自分に合ったアクションをメンターと組み合わせて「未来のロードマップ」をつくり、実際にチャレンジしてみます!最後は具体的な進路の検討まで、未来へのロードマップを設計します。
★ 3. 興味の見つけ方を「スキル」として学べる!
人間の「興味」については、教育心理学に基づき研究されています。ただ感覚で探すのではなく、心理学の考え方や実践的な方法をもとに、興味を探す力そのものを学べます。将来ずっと使える探究スキルが手に入ります!
プログラム詳細
- 実施期間:2025年7月〜8月(生徒とメンターで6回分のスケジュールを調整。各回1時間程)※9月も要相談
- 定員:20名程度(先着順)
実施までの流れ
- 申込フォームよりエントリー
- Pebbleスタッフとの個別Zoom面談(現在の状況や希望メンターの確認)
- メンター確定とスケジュール調整
- プログラムスタート!
各回の内容(全6回)
以下の内容に、メンターによる伴走のもと取り組みます。みなさんの「パッションシャトル」(情熱がもてる、社会に貢献できるような興味)を打ち上げましょう!
第1回|イントロ:興味のタネを見つけよう!
- 今日の学び:そもそも「興味」って何?
- 自己分析(RIASEC・ビッグファイブ診断)
- AIの使い方を体験

RIASEC分析の例
第2回|リサーチ:興味を深掘りしよう!
- 今日の学び:リサーチってどうやる?
- 興味候補について調べ、AIと対話
- 「しっくりくる」興味を選んで設定

オリジナル開発を行ったらAIシステム
第3回|計画づくり:行動に移す準備をしよう!
- 今日の学び:フロー状態と“ちょうどいい挑戦”の作り方
- AIとメンターと、一緒にできそうなアクションを考える
- 自分だけのチャレンジ計画(ロードマップ)を作成
第4回|アクション:実際に動いてみよう!
- 今日の学び:失敗しても大丈夫な「成長マインドセット」
- 小さなアクションに挑戦!
- 実行してみての気づきを記録
第5回|振り返りと評価:興味の進化をチェック!
- 今日の学び:モチベーションのしくみ(期待・価値・コスト理論)
- 興味の発達段階を見てみよう
- メンターと一緒に、今後の可能性を探る
第6回|まとめ:進路とこれからを考えよう!
- 探究の振り返りとシェア
- 進路や受験の話も含めたアドバイス
- 興味をどう育てていくか自由に語ろう
前回参加者の声
メンターの方との会話からは新たな気づきや興味を得られ、自分の可能性と選択肢をより信じ行動出来るようになりました。 受講してみてよかったと心から思います。
– 高校1年生 S.Tさん
本人も、自己分析や将来について、今まで長い期間にわたってぼんやりとしか考えが浮かばずに同じところで堂々巡りしていたところから、今回のプログラムに参加して、ずいぶん飛躍して前に進めたように感じています。
– 高校1年生 K.Mさん 保護者様
プログラム開発の背景
当たり前に聞こえるかもしれませんが、意外と偏差値であったりなんとなくという理由で進路を決めてしまい後悔する学生、やりたいことが見つからなくて悩んでいる学生は多いです。「好きなこと」で働くのは甘いという意見もあるかもしれませんが、学術的にも内発的なモチベーション (Intrinsic Motivation) をもとに仕事をした方が生産性は高いという研究結果があります。また、面白いことにポジティブ心理学のPERMA理論によると、人間のウェルビーイング(幸福度)を構成する5つの要素の中に没頭感(Engagement)、意義(Meaning)、達成感(Achievement)があります。つまり、特に少子高齢化が進み個人個人の生産性が鍵になってくるこの先、内発的モチベーションをもとにキャリアや進路を選ぶことは社会的にも個人のウェルビーイング的にも大事だと言えると我々は考えます。
一方で従来のキャリア教育は、単なる職業選択や進路指導に留まっていました。そこでPebbleは、生徒一人一人の内側にある情熱や興味の種を引き出し、本当の意味での「やりがい」と「幸せ」を見つける旅をサポートします。Pebbleはテーマとして「パッションシャトルを開発しよう!」を掲げていますが、「パッションシャトル」とは「心からやりたいと思える、社会に貢献できるもの」として定義しています。そしてこれは従来の職業観に捉われず、探究を通して自身の興味や価値に深く向き合うことで構築されていくものだと考えています。
そこで今回のサマープログラムでは、パッションシャトル、つまり将来へ繋がる興味を見つけるために必要なスキルと原体験、この両方を6コマで提供し、最後に進路選択のきっかけ作りも行います。当プログラムのゴールは「将来やりたいことがわからない、なにから始めたらいいかわからない」といった状態からでもどうしたらやりたいことを見つけられるのか、そしてその探究サイクルで必要なスキルを一通り身につけた上で大学進学という目先の進路について考え始めることです。