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2023.04.11 お知らせ

小学生トコトンチャレンジ2023採択者決定!

小学生トコトンチャレンジ2023は、自分の好きな実験やものづくりをトコトン究めていきたい小学生を応援することを目的とした次世代教育プログラムです。多数の応募の中から、審査員による厳正な審査の結果、以下の8名が採択されました。

採択者は、1年間小中学生のオンライン研究スクール「才能発掘研究所 NEST LAB.」を無料で受講する権利、子供の科学のプレミアム会員への無料登録、研究費(1.5万円)の助成を受け、自らの好きを究めるために実験やものづくりに挑戦していきます。

採択者

関根

関根理仁(小学3年生:東京都)

テーマ:貝が水をきれいにする力を使って、川や海の水をきれいにして、生き物を守りたい

植物プランクトンを含んだグリーンウォーターと、カルキ抜き水の入った水槽の中に二枚貝を入れて、水を綺麗にする力を調べたい。砂や黒玉土の大きさを変えて、二枚貝が砂を吸い込む力が変化するのか調べたい。貝の種類や温度によって、二枚貝が水をきれいにする力が変化するのか調べたい。将来、貝の力を借りて、生き物にとって住みやすい水にして、たくさんの絶滅危惧種の魚や水生昆虫を守ることにつなげたい。

高橋

高橋耀介(小学4年生:山形県)

テーマ:リアルなシューティングゲームを作りたい

今までパソコンのプログラミングでシューティングゲームや横スクロール、縦スクロールのゲームにシューティングゲームなどを何回も作って遊んだり友達に見せたり貸したりとやっていましたが、パソコンのプログラミングではどうしても3Dの画面が表せられなくてこまっていた。そこで、リアルにコントローラーで動かせる戦車を作ることで、解決することに気づいた。そこで、その戦車にカメラを搭載し、それを2機作って、それぞれを動かして戦車の弾を飛ばしてシューティングゲームをする。 

慶野

慶野楓岳(小学5年生:栃木県)

テーマ:ナナフシモドキを育てる。

2年前からナナフシモドキを飼育するなかで、自然の中ではオスがなかなか見つからない事、緑色と茶色のナナフシモドキがいる事が分かりました。環境を作り、その中で育てたらオス、メス、緑、茶色ナナフシモドキに何か関係する事があるのか気になったので調べてみたいと思いました。

西元

西元世亜(小学5年生:千葉県)

テーマ:3Dプリンターを使って前後左右に動く車を作る

前後左右に動ける車を作るのに必要な機構、部品、素材について知って、夏休みの自由研究として製作し、その後も改良を続けて、さらによいものを作りたい。また、自分で考えて作りたいと思ったものの設計のコツを知りたい。現在は車輪の設計中であるが、走るための機構を考えることや部品同士を繋げることなどに苦戦しているので、そのポイントを知りたい。

川島

川島優星(小学5年生:東京都)

テーマ:フクイラプトルの図鑑作成

ジュラシックワールドのブルー(ラプトル)に興味が出て、その後に地学に興味を持ちました。 次に、ラプトルについて深掘りしたいと思い、日本にはどのようなラプトルがいるのだろうとインターネットで調べました。フクイラプトル(ラプトルではありません。その後、調べた結果わかりました)が出てきました。そして、フクイラプトルをもっと調べたいと思いました。日本で初めての肉食恐竜の採掘だったのに、友達(恐竜好き)や小学校の先生(地学専攻)の人たちに聞いても知っている人は、少ないかったです。しかも、フクイラプトルの本や図鑑も出版されていなかったので、みんなに知ってほしいことから自分がやりたくなりました。

成戸

成戸大尊(小学5年生:和歌山県)

テーマ:スペースポート和歌山発、幸せ宇宙スイーツ

和歌山にできるロケットの射場。そこからいつか有人飛行が可能になったときに、その宇宙での生活を楽しめるようなスイーツを作りたい。特に、これまでにあるゼリーやようかんだけでなく、①地元の特産品を活かして作ること。②複雑なスイーツを宇宙食に変えること。を行っていきたい。そのための材料選びや加工の仕方を、実際のスイーツ作りと比べながら、実験を重ねて研究していきたいと思っています。

田中

田中獅礼(小学6年生:沖縄県)

テーマ:マイクロプラスチック回収ロボット制作

自由研究で海洋ゴミ調査をしたことをきっかけに、海を守りたいという活動をしています。 本気で海ゴミ解決の一助になりたいと思っており、行政へのお願い等も行ってきました。 また、小学3年生の3月からこの活動を続けており、SNS発信で得た活動する全国のみなさまとの繋がりもあります。海ゴミ解決の為、海のゴミ拾いボランティア活動をする皆様の相棒になる様な、ロボットを目指し製作途中のマイクロプラスチック回収ロボットの完成と実用化を目指したいです。この活動から、是非自分が完成させることに意味があると思っております。

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平岩杷奈(小学6年生:埼玉県)

テーマ:身の回りの細菌が健康に及ぼす影響について調べる

自分の皮膚や便に住んでいる細菌がどのような種類かどうか調べる。また、公園の砂場など、普段生活している環境中に、病原性のある細菌がどの程度存在しているのか調べてみたい。常在菌が、そのような病原性細菌の感染防御に寄与しているかどうかも合わせて調べたい。また、日ごろ食べている発酵食品に含まれる乳酸菌や酵母などの細菌も観察し、食べるものによって常在菌の分布に変化が見られるかも調べてみたい。

審査委員より総評

審査委員長:立崎乃衣

株式会社リバネス/渋谷幕張高等学校卒業/孫正義財団5期生

今回の小学生トコトンチャレンジ2023には環境、生物からモノづくりの分野に至るまで多岐にわたる応募がありました。どのプロジェクトからも「本当にこれが好き!」「実現させてたい!」という熱い想いが伝わり、採択するのはとても困難でしたが今回はあえて、この制度を利用することでさらに大きな飛躍を遂げそうな伸びしろの大きい人を選出させていただきました。小学生の時点でなにか自分で課題をみつけ行動している時点で皆さんとても素晴らしいです。選ばれた、選ばれなかったに関わらずその道を極めるなかで、成長を続けていってほしいです。

都筑先生

審査委員:都筑幹夫

JASTO代表理事/東京薬科大学 名誉教授 

皆様の実験計画、楽しく拝見しました。自然から学ぶもの、コンピュータや機械に関係するものなど広がっていました。また、自分から不思議と思って調べようとするもの、社会が要求しているものに分けることもできそうです。実験した後なら答えの出し方もいろいろになるかもしれません。人にできないことを「自分でやってみる」というのもかまいません。「これが答えだ」と言える何かを見つけるといいですね。

土舘顔写真

審査委員:土舘建太郎

子供の科学編集長/誠文堂新光社

申請者のみなさんの「好き」という気持ち、探究したい情熱が伝わってきました。想いの強さを比べるのは難しいので、「トコトンチャレンジ」の支援によってより大きく飛躍できそうな研究テーマ、やりたいこと・サポートしてほしいことが明確な計画を選びました。採択者へのコメントは子供の科学のWebサイト「コカネット」に掲載しているので、そちらを見てください。今回選ばれなかった申請者のみなさんも、ぜひ探究を続けてほしいと思います。続けていけば、必ずチャンスがやって来ます。

藤田 大悟

審査委員:藤田大悟

株式会社NEST EdLAB 代表取締役

自らの好きを思いっきり表現してくれた多くの申請をいただきありがとうございました。今回採択されたかたもそうでなかった方にも全員に、好きを究めるための次の一歩をフィードバックさせていただきました。NEST LAB.では、自らアクションをおこして、挑戦してくれる人を常に応援していますので、こんな好きなことがあるんだけど、周りにサポートしてくれる人がいない!という人は遠慮なくお声がけください。日本中(世界中!)から、そのような熱のこもった声をお待ちしております。

体制

採択者授与式

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